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藤井風が天才すぎた結果、元祖”逆再生”とSAMダンスに到着

まさかここまで長い旅になるとは思わなかった。

「藤井風(ふじいかぜ)って、何なん!」と思わず言いたくなるほどの天才に出会い、そこから終わりなきマジカルバナナのようにLike a ぷよぷよ12連鎖の脳内玉突き事故。

発端は、Facebookに流れてきた熱のこもったこの投稿。

facebookに投稿された藤井風の投稿

友人の投稿の熱もさることながら、ここに貼られていたブログ記事の熱が、輪をかけてアーチーチーの郷ひろみだった。

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記事を参照しながら、藤井風をザックリ紹介すると、

藤井風

現在22歳。身長181cm。シュッとしたクールなイケメン。出身は、岡山。人口1万人の小さな町。実家は喫茶店を営んでいる。音楽経験のない父からピアノ・サックスを習い、絶対音感を身につける教育も受け、絶対音感を習得。父が「これからはYouTubeの時代だ」と言い、12歳からビアノで椎名林檎などをカバーした動画をアップ。一度聞いた曲は、耳コピでピアノで弾ける。

Indexもくじ

藤井風のカバー曲がヤバすぎた

1発目に見たのが、m-floの「come again」をピアノカバーで歌っている動画。

m-floのエレクトロな音数の多い曲をピアノでカバーするだけでも意味不明なのに、Verbalのラップまでしっかりとやってのけてしまう超絶技巧。なんなんだ、この藤井風という人間は…

他にも、オリジナル・ラヴの「接吻」や、

椎名林檎の「本能」のカバーも見ていくと、ピアノだけじゃない。歌もうますぎる上に、なんなんだこのルックスは。天が二物どころか、三物か四物ぐらい与えすぎている供給過多人間じゃないか…

そして、こういったカバー動画が話題になったことでメジャーデビューが決まり、なんとデビュー曲が出る前にワンマンライブが満席になってしまったらしい。

松永:すごい人気なんだけど、まだ配信シングル2曲しか発売してないんですよ、オリジナルが。なのに、6月のZeppの東京と大阪のワンマンはすでにチケット完売。だってZeppって全国最大規模のライブハウスだから到達点なんですよ。それがすでに配信リリースのみで完売。で、去年にワンマンとかもやってて、そのときはまだ1曲もリリースしてないんですよ。YouTubeに上がっているカバー動画1発でフェスに出るは、ワンマンも速攻でソールドアウト。渋谷公会堂ですよ?すごくないですか?

DJ松永を絶望に追い込んだ注目アーティスト「藤井風」とは?

そらデビューするわな。納得が過ぎる。このあたりのエピソードは、DJ松永の記事に詳細がある。

藤井風デビュー曲「何なんw」

そして、そのデビュー曲が「何なんw」。

デビュー曲のタイトルに草生やしちゃうし、曲もアーバンでカッコいいんだけど、歌詞には「ワシ」とか、「何じゃったん」とか岡山弁が散りばめられているカオス。

ところがここで終わらない。「何なんwって、何なん?」という本人による歌の意味を解説する動画でトドメを刺された。

この曲は、誰しもの中に存在しているハイヤーセルフを探そうとする歌です。

この曲の中で、人生において正しい道に進むよう彼はわしに説教したり嘆願してきたりします。

何なんwって何なん

男女の話かと思ったら、まさかの超絶自己対話で、あらためて歌詞に注目してみると、そう聴くこともできて、藤井風ワールドにぐいぐい引き込まれていく。

藤井風「もうええわ」に込められた意味

次に連鎖してきたのは、1stアルバムの2曲目「もうええわ」がYouTube関連動画に登場。

「何なんw」の前フリがあったので、この曲もそういうイミシン方面で聴いてみたら、今度は「執着からの解放」が来た。

わしらはみんな囚人みたいなもんだと思います。
この世において何が大切で、何が不必要かに気づくまでは。

この曲は「人生における全ての重荷の放棄」。

で、わしが信じとるのは、いつでも愛を選ぶこと。
そして執着を捨てることができたら、
すべてはうまくいくということです。

“もうええわ”って何なん

もう22歳にして達観。というか、ピアノ弾けて、歌がうまくて、カッコよくて、英語もしゃべれて、こんな深さと共に、ヒップホップなテイストも入れつつ、部屋もオシャレすぎるって、どないなっとんねん!w ちょっとだけ、どれかください!

そして、この「”もうええわ”って何なん」の解説で話に出てくるのが、MVの監督「Spikey John」について。

監督の名前は Spikey John 。1つしか歳が変わらないけど、もう渋谷のキングみたいな男で、

監督が提案してくれたアイディアは「浮浪者」と「汚くて未発達な渋谷」というものでした。

“もうええわ”って何なん

渋谷のキングみたいな男、Spikey Johnとは?

「Spikey John?渋谷のキングみたいな男?ゴリゴリにイカツイ監督?」

閃光の0.2秒でググったら出てきたのは、1996年生まれ、24歳の全然ゴリゴリしてない日本人の青年でした。

Spikey Johns

2017年にバズったJP THE WAVYの「超Wavyでごめんね」のMVも撮ったSpikey John。

インタビューの冒頭では影響を受けたビデオとして、映像作家スパイク・ジョーンズが撮った逆再生MVの元祖といってもいいビデオ「The Pharcyde – Drop」を挙げていたので、見てみた。

今では当たり前の逆再生も、この当時は藤井風ばりに「何なんw」と言いたくなる斬新さ。

このMVがなぜ逆再生なのかというと、曲に理由がある。曲の冒頭をよく聴いてみると…

なーるほど。そもそも、この曲が逆再生のトラックで作られているから、MVも逆再生で、というアイデアが生まれたらしい。

スパイク・ジョーンズはこの曲のために逆再生の歌詞まで用意して、不自然にならないように言語学者まで呼んだらしい。思いつくだけじゃなく徹底的にやっとりますな。ゴイゴイスー。

そして、YouTubeの関連動画で連鎖していたら出てきたのが、「The Pharcyde – Runnin’」

「The Pharcyde」というのは初めて聴くアーティストなのに、なぜかこの曲は聴いたことがある。

なぜか聴いたことのある曲。そしてRAVE2001の沼へ

何の曲だったかぐるぐる頭を巡らせていて思い出した。

1998年〜2000年まで放送されていた「RAVE2001」というTRFのSAMと優香が司会のダンスコンテスト番組で、オープニングかエンディングあたりで流れていた曲だ。

2020年の今、アラフォーで、20代前後にストリートダンスをやっていた若者はおそらく全員見ていたであろう番組が「RAVE2001」。

まだYouTubeのない時代に、「まだ見たことのないダンス」を見ようと思うと、クラブのSHOWTIMEを見に行くか、友達がSHOWTIMEを録画したVHSビデオを貸りるか、この「RAVE2001」を見るしかなかった。

ほんでまた、RAVE2001をVHSビデオに録画して、貸し借りしていたし、そのビデオたちはまだ押し入れに眠っている。いつかVHSビデオの中身をデジタルで引っ張り出そうと思って。。。

このRAVE2001が放送されたことでストリードダンスのブームが起きたらしく、まさにその最中である1999年に大学内で立ち上がったストリートダンスサークルに入り、その後5年半ほどダンス沼にハマることとなった。

あの頃、RAVE2001に出ていたダンサーは、僕らのヒーローでした。思わぬトリガーが引かれたアラフォーおじさんは、ここからYouTubeで「RAVE2001沼」にズブズブとハマっていき、あの頃のダンスを見ていく長い旅へ。

RAVE2001 その1:ブレイクダンス「BRONX」

京都のダンススタジオでBRONXのKAZUさんに習いに行ったりしたなぁ。

RAVE2001 その2:HIP HOP「DEF」

デカいダンスイベントのゲストにDEFが来るって言うと、ワッサリ人が集まって、何度も見に行ったなー。

RAVE2001 その3「SPECIAL GUEST」

こういうおもしろいのやりたいなーって憧れてた。

RAVE2001 その4「so deep」

ダンスをはじめて数年経つと、こういうオサレな踊りもしたくなっていった、

RAVE2001 その5「琉球の風なの?」

電気グルーヴを知ったのは、これを見てからかもしれん。このおもろい感じと、それを裏付ける安定感のあるテクニック。おもろいなぁ。。

締めは、この動画にしよう。

というわけで最後は、藤井風とまったく関係ない場所まで来て、ひたすらRAVE2001を見ていたわけですが、

今回の記事は、今日の自分がたどった感情軌跡を記録として残しておきたいというログ欲求に基づく記事となりました。

今日はSAMさんに2回会った

そういえば今日、twitterで「#SUM関数」というのがトレンド入りしていて、なんだろうと思ったら、テレビで芸人のマネージャーがSUM関数を使って合計数値を出しているだけで、それをプログラムを組んでいると取り上げているテレビ番組に対するリアクションだったわけですが、その中にこんなツイートがありました。

このツイートに出会ったのが朝で、藤井風に出会って、巡り巡ってRAVE2001でSAMに出会ったのが夜で、1日に2回もSAMに出会うとは、なにかのめぐり合わせを感じずに入られませんが、かといって何が起きるわけでもなく、SAMさんに思いを馳せながら、本日は眠りにつくとします。

以上。