オーディオブックを何冊か試してみて、わかってきたことがあります。
それは、オーディオブックに向かない本、オーディオブックとして聞くことはおすすめできない本がある、ということ。
どんな本がオーディオブックにおすすめできないのかを私見で語っていこうと思いますが、そんな理屈を読んで知るよりも自分で聞いてみるほうが早いかもしれません。
オーディオブックを聞いたことがない方は、百聞は一見にしかず、経験は知識に勝る、サントリーのやってみなはれ精神で、audibleでとりあえず1冊、聞いてみるといいかと思います。
audibleは、Amazonのサービスで1冊目が無料で聴けます。
翌月から月額1500円が課金されますが、課金される前に解約しても、なんと手元のaudibleアプリには1冊残ったまま。解約後もその1冊は聞き続けられるという、なんとも太っ腹なAmazonのサービス精神。
となると、無料で読める1冊目を何にするのか?を非常に迷ってしまうかと思うんですよね。
僕も実に迷いました。最初は月額1500円を払って聴き続けるつもりがなかったので、ケチくさい話ではありますが、「解約しても手元に置いておける1冊をどれにするのか?」という思考回路で選ぶので、迷いに迷いました。
そして結局は、まんまと月額1500円を払い続けている今がありますが、、まったく後悔は無し。継続的に毎月1冊の本を、オーディオブックとして買い続けている感覚で、しかもオーディオブックは“積ん読”にならずに読了率が高い。
というわけで、1冊目を選んでもらうために、僕が1冊目に選んだ本や、その他オーディオブックにおすすめの本を紹介していこうと思いますが、
その前におすすめ本よりも重要な「オーディオブックにおすすめできない本」の特徴についてお伝えしていこうかと思います。
オーディオブックにおすすめできない本の1つ目の特徴は「図説が多い」本。
書籍であれば「ここで図7を見てほしい」と書かれた文章のすぐ横には「図7」が掲載されていますが、当然オーディオブックでは見ることができません。
オーディオブックのアプリ内で、補足として書籍内の画像が見れたりするのではないかと期待しましたが、残念ながらそういった機能はなく画像を確認することはできませんでした。
図説が多い本といえば、ベストセラーになった「FACTFULLNESS(ファクトフルネス)」。
なぜかAudibleのランキングで上位にいますが(2020年4月現在)、実際に聞いてみた人は「あ、これ、オーディオブックで聞く本じゃないな」と早々に気づくはずです。
なぜなら、FACT(事実)を示すためにグラフや表、地図を絡めた図などが数多く出てくるから。
その情報量を示すために、この記事を書く前に「FACTFULLNESS」をググったら良い記事が見つかったので、ついでに紹介しておきます。
【図解レビュー】FACTFULNESS(ファクトフルネス)は日本人にこそ必要な本だ
この記事を見ても、その情報量と図説の必要性がわかると思いますが、こんな話を「音だけ」で理解するのは至難の業です。。
オーディオブックのレビューを確認して判断する
ちなみにオーディオブック「Audible」のレビューと、通常のAmazon書籍ページのレビューは分かれていて、オーディオブックにはオーディオブックに対してのレビューが書かれています。
そして、FACTFULLNESSのオーディオブックレビューには、先人が書き残してくれたこんなレビューが。
オーディオブックを選ぶ際には、先にレビューを確認しておけば、大きくはハズすことは無いはず。
ただ、オーディオブックに対してのレビューはまだ少ない傾向にあるので、もし図説が多くてわかりづらい本だった場合は「Audibleの返品制度」を使って、別の本に交換するのが良いかもしれません。(月に数冊は返品が可能です)
オーディオブックにおすすめできない本の2つ目の特徴は「分厚い」本。
FACTFULLNESSは分厚いので、オーディオブックの再生時間はなんと「12時間57分」と非常に長い。さすがに長過ぎて、音だけで聴くにはキツい長さ。
参考までに他の書籍も、再生時間を見てみます。
メンタリストDaigoの本は「4時間18分」。
ホリエモンの多動力は「3時間12分」。
比較することで、FACTFULLNESSの再生時間が飛び抜けて長いことがわかります。
そして、そのFACTFULLNESSの長さに対してのレビューもあります。
ベストセラーとして絶賛されていた書籍が、なぜオーディオブックになると酷評されてしまうのか?
「FACTFULLNESS」をこき下ろしたいわけではありません。書籍の内容としては良い本ですが、オーディオブックとしては向かないというだけです。
オーディオブックに向かない原因は、書籍ボリュームに対しての「感じ方と読み方」が、書籍の読書とオーディオブックでは異なっているためだと推測しています。
分厚い本を書籍で読むとき、僕らはどう読んでいるのか?
分厚めの本をオーディオブックで聴いたときに、気づきました。実物の書籍を読む時とオーディオブックの「読み方の違い」に。
僕らは分厚い本を読むとき、書籍の冒頭から1字1句追って読んでいくというよりも、ザッと全体を見渡して、どこが重要そうかアタリをつけたりして、あまり重要そうでない部分は飛ばしながら読んでいたりします。
もちろん小説の場合は、話がわからなくなったり、伏線を見落としたりする可能性がありますし、そもそも物語を味わうことが目的なので読み飛ばすことは少ないかと思いますが、
ビジネス書では飛ばし読みをすることが多くあります。
ところがオーディオブックの場合は、最初から順にすべてを読み上げていくので、重要度によって速度の変化をつけたり、飛ばしたりすることができません。
もくじを見て気になる所にパッと飛んでいくことができないので、冗長な話が続くと「例え話はいらないから、早く重要な箇所にならないかな」と少しもどかしい状態になったりすることも。
書籍で読む場合、読書スピードや読む箇所を選ぶ主導権は読み手にありますが、オーディオブックの場合は、先の見えないトンネルの中を朗読者に先導されながら見えないままに進んでいくような感覚です。
Audibleの速度調整で「最大3.5倍速」にまですることができますが、それはあくまで全体的な速度が変わるだけで、先に全体像を俯瞰して「ここは飛ばす、ここはゆっくり読む」ということができません。
分厚い本で、「自分の思う重要度」と「読むスピード」が連動していない箇所が増えてくると、どうしても「長過ぎる」と感じてしまいます。
この「分厚さ=再生時間の長さ」は、本の中身が面白ければ問題ないので、おすすめできないオーディオブックの直接的な要因ではないのですが、
視覚情報がなく音声だけで脳内にコンテンツを積み上げていくオーディオブックは、長すぎると全体像が把握しづらくなることは確かです。
参考値としては、長くても再生時間が「6時間〜7時間まで」のオーディオブックがおすすめです。(完全に私感)
3つ目のオーディオブックにおすすめできない本の特徴は「知らない単語が多い」本です。
知らない単語というのは、難しい専門用語はもちろんですが、古い歴史を題材にした書籍に出てくる地名や人物名、海外の書籍を翻訳した本に出てくる単語も含みます。
例えば、2020年4月現在でAmaozn小説ランキングで37位、中国文学ランキング1位となっている「三体」という小説。この本が、2020年1月頃、オーディブルTOPページに表示されていたので試聴してみました。
試聴してみたんですが、中国を題材にした小説なので「音で入ってくる中国の地名や単語」が、いまいちピンと来なくて、わからなくて、引っかかるんです。
ピンとこない理由、引っかかる理由を考えてみたんですが、その理由は「漢字を目で確認できないこと」でした。
僕らは「視覚」で情報を拾って、つなぎ合わせている
僕らは書籍であれば、よくわからない中国っぽい単語が出てきた時、なんとなくそこにある「漢字の並び」から雰囲気をつかみとったりします。
そして、中国っぽい漢字の単語や、欧米っぽいよく知らない単語があった時、書籍であれば「なんだかよくわからないけど雰囲気だけつかんで飛ばして先に進む」ということができます。
ただ、オーディオブックの場合は、よくわからない単語であっても何度も何度も読み上げられるので、だんだんとそれがストレスになってくるんですよね。
音だけ読み上げられても、その字面がわからないので推測もできなくて、わからないまま進んでいく。
僕らは割と視覚情報から、推測したり、飛ばしたりして、拾える情報をつなぎ合わせることで話を紡ぎあげていく能力があるようで、
そこを目隠しされてしまって音だけの世界になると途端に分かりづらくなる書籍があることに気づきました。
海外の翻訳本を音で聞いたら、日本語なのにわからない
また別の本、「ニューヨーク大学人気講義 HAPINESS(ハピネス)」も試聴してみて、オーディオブック向きではないと感じました。
僕が気にしすぎなのかもしれませんが、試聴して耳に入ってきたのがこんな単語群で、日本語なのに全然イメージが湧きませんでした。。
彼らは万引きをしていた。彼らがピーター・フランプトンのバンドTシャツをズボンに突っ込んみはじめると、私はすぐ家に向かった。それは私が彼らよりも強い道徳心を持っていたからではない。シングルマザーである母がロス市警からの電話に対処できなかったからだ。歩いて帰る時、ヒルガード通りを渡る。そこにはUCLAの女子学生たちが列をなしていた。それはホームカミングの週で、何千人もの若い女性が家の前に立って歌を歌う。その光景は、ノーマン・ロックウェルの絵画とシネマックス映画のレイトショーの中間のように見えた。そのとき私は、なんとしても大学に行かなくてはならないと思い、もう一度UCLAに入学希望の手紙を書いた。
ニューヨーク大学人気講義「HAPINESS(」
よかったら、このページで聴いてみてください。
ここに書いてある文章は最初から最後まで日本語。なのに全然、理解ができなかったんですよね。。不明な海外ワードが出てきて、「ノーマン・ロックウェルの絵画とシネマックス映画のレイトショーの中間」って、どんなの?(浅学ですんまへん)
サンプルを聴いて、「ちょっと何言ってるか、わかんない」とサンドイッチマン的な台詞がナチュラルに出てしまいまして、「これはムリだな、オーディオブックで聴くのは」と判断。
おそらく書籍であれば「何言ってるかよくわかんない」箇所は読み飛ばして、HAPINESSの講義の本題に触れる箇所まで読みすすめるのかと思いますが、オーディオブックはそこがままならない所。
この本で「書籍で読んで、本筋だけをつかむほうが良いタイプ」の本があることを知りました。
というわけで、サラッと語ってサッサと「おすすめ本」の話にいくつもりが、話し始めたら「おすすめできない特徴の話」が意外と長くなってしまいました。
ここでいったん、まとめます。
ようやくここからは、オーディオブックにおすすめできる本の特徴と、おすすめ本を紹介していきます。
おすすめできない本の特徴をひっくり返すと、下記の3要素になりますが
・図説が少ない、図説がない
・再生時間が長くても7時間程
・知ってる単語で書かれている
さらにオーディオブックに向いている書籍の特徴を挙げると、下記の通り。
当然のことながら、オーディオブックには書籍にはない「音」があります。
「音」が効果的に活かされる書籍は、オーディオブック向きです。
というわけで、ここからは具体的に書籍を紹介しながら、オーディオブックにおすすめできる本の特徴を説明していきます。
こちらはベストセラー「嫌われる勇気」の続編、「幸せになる勇気」。
「嫌われる勇気」は書籍で買ってすでに読んでいて、続編の「幸せになる勇気」も読んでみたいと思っていたので、オーディオブックとして読む1冊目に選びました。
Audibleの1冊目無料の本をどれにするか?ついては、お試し体験をして解約しても聞きたい1冊を選ぼうと思うがゆえ迷いにに迷っていたんですが、いくつかのオーディオブックを試聴して、「オーディオブックにおすすめできない特徴」がわかってきていた中で、
この「幸せになる勇気」は、実にオーディオブック向きの本の構成とテーマでした。
1:会話で物語が進んでいく
「嫌われる勇気」を読んでいたのでわかっていたのですが、続編の「幸せになる勇気」も含めたこの2冊はいずれも、
悩める青年が、「人は今日からでも幸せになれる」と説く哲人にその真意をたずねていくという話で、ほぼ全編が「青年と哲人の会話」で構成されているので、
まるで2人の対話を横で聴いているような感覚で、物語に引き込まれていきます。
2:聞いてわかるテーマ
テーマが「マーケティング」とか「文章術」だと、それはやはり図説が多くなったり、文章で読まないとわかりにくいということになりますが、
テーマが「人生観」とか「考え方」といった概念的な話であれば、会話で音だけで聞いても理解できます。つまりは、図説や文字を使わず「目を閉じていても伝えられる話」であれば、オーディオブック向きのテーマだと言えます。
3:何度も流し聴きしたい本
オーディオブックは、通常の読書よりも負荷が少ない読み方です。手元で本を持つ必要もなく、目で字を追う必要もない。
デスクワークをした後、目が疲れていて本を読む気にならなくても、耳にイヤホンを突っ込んで再生ボタンを押せば、目を閉じていても読書がはじまります。
そうなると、1度聴いた本を、もう一度聴くことがそれほど苦ではないんですよね。書籍の場合は何度も読む本は限られているのではないかと思いますが、オーディオブックの場合は、繰り返し聴いています。楽なので。
1度聴いているので内容はわかっているんですが、しばらく置いて久しぶりに聴くと「あ、そうそう、そうだった。忘れてたな最近...」と思い出すきっかけを自分で作り出すことができたりします。
というわけで、
聞いてわかるテーマで、会話で物語が進んでいき、何度も聞いて理解度を深めていくような本である「幸せになる勇気」は、これぞまさにオーディオブックで聴くべき!と言える本の構成になっていて、実に気持ちのいい“読書”でした。
この本は、2つの点で意外でした。
1つは、オーディオブック向けではないと思っていたのに、オーディオブック向きだったこと。2つめは、瞑想やマインドフルネスのとらえ方が変わったこと。
聞いてみないとわからない。ダメなら返品すればいい。
脳科学の話は専門用語が出てくるだろうし、休息法に関しての図説があるかもしれないし、あまりオーディオブックには向かないかもしれないと思っていましたが、
ダメだったら「Audibleの返品制度」で返品して、違う本に交換すればいいだろうと考えて、内容が気になったのでひとまず聴き始めてみました。
序盤は一般的な書籍のように、脳科学と瞑想についての説明的な話がはじまりました。
しかしそれは最初の2割だけで、そこから先は意外なことに「ストーリー形式」で内容を理解する構成になっていて、会話のやりとりが多かったので、まさにオーディオブック向きの本でした。
脳科学に関する専門用語も出てきましたが、その用語がわからなくても「聞いているだけで理解できる」よう、その用語が出たあとに「カンタンな表現で言い換える工夫」がなされていました。
本の中身をパラパラと見ることができないことの良さ
この本に関して「2つ意外だったことがある」と言いましたが、その2つめは、瞑想やマインドフルネスのとらえ方が「怪しさがあって不明瞭なもの」ではなく「科学的な実験で立証されている“脳を休める技術”」であると、認識が大きく変わったことです。
「最高の休息法」というタイトルに惹かれて、物は試しと聴いてみたら、内容は脳科学や精神医療の現場で25年以上の経験を持つ医師である著者の「久賀谷 亮」さんが、
「なぜ実利重視や合理主義のアメリカが瞑想やマインドフルネスが流行ったのか?」という我々の素朴な疑問に答えていく形で、科学的に実証されたマインドフルネスの効果を伝えてくれる内容でした。
そして、脳科学的な説明をしても伝わりにくい場合もあると考えてなのか、ストーリー形式で段階を追って理解していけるように構成された内容になっており、
「瞑想というものに懐疑的で嫌悪感さえ持つ研究者のナツが、先端脳科学の研究者だったが今は老いぼれたヨーダのような教授に出会って、徐々にマインドフルネスの真髄を理解し、変わっていく。」という物語で語られていました。
理論的な部分と、情緒的な部分の両面からアプローチされたことで、マインドフルネスというものに対しての認識が変わって、より深く理解できましたし、それを実際にやってみると確かに深くリラックスできた感覚がありました。
このマインドフルネスという手法は、この本で興味を掻き立てられたので、また別の機会に詳しく語りたいと思います。
この本はオーディオブックを毎月購読することに決めた頃に、Audibleのトップページで人気の本として出てきた本。人気になるということは、多くの日本人が「話しベタ」に悩み、「伝わる話し方」に興味があるんでしょうね。
僕もご多分に漏れず、昔は人前で話すなんて苦手で苦手で、人前で話すことが恐怖でしかなかった人間。結婚式でスピーチを頼まれた時なんか、その式がはじまった頃から心臓が強めにバクバクと震えてしまうような人間でした。
ところが何の因果か、人前で話さざるを得ない仕事が“数ヶ月に1回”まわってくる状況になってしまい、毎回ド緊張しながらもなんとか回を重ねるごとに慣れていきました。
そして不思議なことに今では毎月、人前で話す機会が数回あるという状況。あんなに人前が苦手だったのに、関西にいることもあってか「どうやったらウケるかな」と研究するほどになってしまいました(笑)。
昔に比べれば話すことには慣れたとはいえ、元々は緊張ガチガチ人間。おしゃべり上手とは程遠いので、話し方や話の進め方については、気になって調べたり本を読んだりすることがあります。
話し方の本は、そういえばオーディオブック向き
この本をオーディオブックで聴いてみて後から気づきましたが、よく考えれば「話し方・伝え方」というのは活字で読むよりも、音で聴くほうがわかりやすいんですよね。
具体的なトーク例が出てくる箇所では、プロの朗読者が、抑揚をつけて、間を置いて、臨場感たっぷりに表現してくれる。
これほどにオーディオブックにする価値のあるテーマがあるでしょうか?(なぜだか劇的ビフォーアフターの定番ナレーション「なんということでしょう」が脳内に浮かんできた。)
この本は「3分で学べる」とか「1週間でペラペラ話せる」とか、そういうウソっぱちな内容ではなく(やっぱり話し方がうまくなるには時間かかりますもんね)、
口下手でも、どう準備して、どう話を組み立てれば伝わりやすくなるのかを理解することができる本でした。
人前で話す機会がある方には、オーディオブックとしても、本の内容としても、おすすめできる内容です。
おすすめ本を「3冊」紹介しますと言いながら、調子に乗って4冊目を紹介するわけですが、
正直なことを言うと、僕は「この本」をオーディオブックでは読んでいません。
ただ、書籍では読んでいたので本の内容や構成はわかっていて、これまでに挙げた「オーディオブックにおすすめできる本の条件」をすべて満たしているので、おまけとして書いておきます。
その本は、ベストセラーになり、ドラマにもなった「夢を叶えるゾウ」。
この本は、夢をなくしたサラリーマンが、関西弁の変な神様ガネーシャに振り回されるという形式で、過去の偉人が語ってきた成功哲学をポップに伝えていく内容。
というわけで最後に、オーディオブックにおすすめできる本の条件をまとめるついでに、夢を叶えるゾウがいかに条件に当てはまっているかを書いて、終わろうと思います。
- 図説が少ない → 図説はない
- 再生時間が7時間程 → 7時間30分で、ほどよい。倍速にすれば4時間弱
- 知ってる単語で書かれている → 難しい単語も専門用語もまったくない
- 会話で構成されている →主人公とガネーシャの会話で進んでいく
- 日本人が書いている→「温厚な上司の怒らせ方」を手掛けた水野敬也氏が書いているお笑い混じりのストーリー
- 聞いてわかるテーマ → 図説も文字も不要。視覚的な情報がなくても、音声だけで脳内にイメージが湧き上がる
- 何度も聞き返したい → また忘れた頃に聴くのがいいと思う
と、ここまで書いておいてアレなんですが、実は「夢を叶えるゾウ」は、AmazonのAudible(オーディブル)には、ありません。(2020年4月現在)
しかし、もう1つのオーディオブックサービス audiobook.jp では「夢を叶えるゾウ」が配信されています。
「夢を叶えるゾウ」のサンプルがこのページで聴けるんで、聴いてみてもらうといいかと思いますが、おそらく「 読むスピードが遅いな...」と感じるかと思います。
ただ、そこはご安心を。再生速度は最大4倍速までアップして聴けるので、自分の心地いいスピードに調整して聴けます。
僕はだいたい1回目は「2倍速」で聴いて、2回目は「2.5倍」か「3倍速」で聴いてます。おそらく標準スピードは遅めに丁寧に読んでいるんだと思います。聴く側でスピードを調整できるので。
というわけで長々と書いてきましたが、オーディオブックに向いていない本、向いている本があることを知って、良いオーディオブック体験をしていただければ幸いです。
仮に「この本、オーディオブックで聴くのは微妙...」となっても、寛大なAmazon様は返品制度を用意しているので、何度か交換してもらうことが可能です。(いろいろと記事を見て調べた感じだと、どうも月に7回〜8回は交換に応じてくれる様子)
というわけで、心置きなくオーディオブックを楽しんでください。
それでは、またー。
最後のつぶやき
サラッと書くつもりが、ずいぶんと長くなってしまった。とにかく伝えたいのはオーディオブックの良さと、書籍とはインプットのしかたが違うので、オーディオブックはオーディオブックなりの楽しみ方・学び方があるよということ。ようこそ、オーディオブックの世界へ。